近年では、葬儀の形態として、家族葬を選ぶ方が増えています。

家族葬とは、親等の近い親族や一部のごく親しい友人・知人だけを呼んで執り行う葬儀のことをいいます。

参列者が少ない分、対応する遺族の負担を軽減できるとともに、小規模で執り行うことで、費用を抑えることもできます。

なにより、少人数で故人を偲ぶことで、故人をゆっくり見送ることができるという点が最大のメリットであるといえます。

家族葬には一般葬とは異なる点がありますので、きちんと把握しておくことが重要です。

香典の意味

一般的には、葬儀に参列する際に香典を持参するのが基本です。

香典は、故人への感謝や遺族への気遣いを表すものであり、参列者が費用面での援助をするという意味合いがあります。

葬儀には多くの費用がかかるため、その一部としたり、故人へのお供え物を用意するために使ったりしてほしいという意味が込められています。

香典を受け取った場合は、香典返しをするのがマナーです。

家族葬で香典を辞退する場合の伝え方

香典を辞退する場合、いくつかの理由が考えられます。

例えば、参列者に負担をかけないようにする目的や、遺族側が香典返しの対応の負担を軽減する目的といったものが挙げられます。

家族葬において、香典を辞退するか否かというルールはなく、特に決まりはありません。

そのため、香典を辞退することが、直接マナー違反になるわけではありません。

香典を辞退することを伝えるには、家族葬の案内状に、はっきりと香典をお断りする旨を明記しておくことが最も良い方法です。

また、葬儀の案内と同時に、香典を辞退する旨を伝えることができれば、改めて連絡する手間も省くことができます。

家族葬で香典を辞退する場合の注意点

上記で確認した通り、香典には、参列者の遺族に対する気遣いの意味合いがあり、とてもありがたいものです。

そのため、辞退する際には失礼のないように、伝え方やタイミングに配慮することが大切です。

例えば、家族葬の案内状に記載するお断りの文章は、故人の意向であることを丁寧に明記し、相手への配慮が見えるような表現にしましょう。

また、香典を辞退することは、葬儀の当日や直前に伝えるのではなく、できるだけ前もって伝えるようにしましょう。

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