家族葬とは、大勢の参列者を呼び、盛大に葬儀を執り行うのではなく、故人の遺族やごく親しい友人・知人だけで執り行う葬儀のことをいいます。

ここでは、家族葬を行う場合の流れや具体的な準備の仕方について解説していきます。

家族葬について

近年では、故人の要望により、家族葬を執り行うことが増えています。

家族葬のメリットとしては、遺族が参列者をあらかじめ決めることができる点が挙げられます。

また、参列者を制限することで、参列者が把握しやすくなり、対応する遺族の負担を軽減することができます。

さらに、大規模に行う一般葬とは異なり、小規模で行う家族葬は費用も抑えることができます。

一方で、故人の知り合いであれば誰でも参列することができる一般葬に対して、家族葬の場合は、案内状を受け取った方のみが葬儀に参列することができます。

そのため、参列者として誰を呼ぶのかを決める基準が難しく、人間関係には慎重に配慮する必要があるという点ではデメリットがあるといえます。

家族葬を行う流れについて

まずは、喪主や葬儀の日時・場所を決定します。

葬儀社と相談しながら、費用の見積もりを行い、また、式次第についての打ち合わせを行います。

次に、家族葬に呼ぶ方への連絡を行います。

家族葬では、参列者として呼ぶ方だけに案内の連絡をします。

案内状や電話などの手段で連絡し、香典や供花を辞退する場合には、その旨も伝えます。

会社関係者など、参列者として呼ばない方に対しても、訃報の連絡が必要な場合があります。

その場合には、訃報の連絡をすると同時に、故人と遺族の意向で家族葬を行う旨の連絡をします。

そして、お通夜、告別式を執り行います。

家族葬の準備や進め方について

準備段階での注意点としては、家族葬であることを故人の知り合いにもしっかり伝えておくということです。

家族葬は、遺族が決めた範囲の方だけが参列できますので、呼ばれなかった方が不満を抱かないよう、配慮する必要があります。

例えば、訃報を伝える者の範囲を決め、参列者の範囲もしっかりと線引きしておくことをお勧めします。

特に、訃報を伝えなかった方や、葬儀に呼ばない方に対しては、真摯に対応しましょう。

訃報を伝えなかった方には、後日喪中ハガキなどを送り、参列しなった方から香典をいただいた際には、香典返しをしましょう。

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